中秋の名月を見ることができます。
今日は、旧暦(太陰太陽暦)の8月15日です。
この日の夜に眺められる満月は、
「中秋の名月」とも「十五夜」とも呼ばれます。
今日の月の出時刻は16時59分。
下の方が雲がかかっていたので、満月を確認
できたのは17時40分ごろで、
上の写真のとおりです。
今日の日の入り時刻は17時38分なので、
上の写真は日の入り後5分のようすです。
まだ青空の部分もあり、雲は赤く染まっています。
「菜の花や月は東に日は西に」という
俳句があります。
江戸時代の俳人である与謝蕪村が
詠んだものです。
月が東に見える夕暮れで、
太陽と反対側に位置することから
満月であることがわかります。
つまり、月と太陽は180°の関係にある
ときが満月になります。
18時の月です。
高度は11.8°でまだ低いところにあります。
方角は東(96.2°)、満月度94%です。
なぜ秋の月は美しいのかというと、
秋の空気は水分量が少なく乾燥しているので、
澄んだ空気が月をくっきりと
夜空に映し出すからです。
播磨町の円満寺五重の塔と満月です。
ススキを見かけるシーズンとなりました。
ススキを手前に入れて撮りました。
古来日本では、背の高い稲穂は神様が降り立つ
依り代(よりしろ)だと信じられていました。
そのため、神様へのお供え物として米や稲穂を
よく用いましたが、中秋の名月の頃は
まだ稲穂が実る前になります。
そこで、形が似ているススキを
稲穂の代わりに供えたそうです。
また、ススキには邪気を払う力があると考えられて
いて、災いから収穫物を守り、次の年の豊作を
願うという意味も込められているそうです。
真上を見上げると夏の大三角を見ることが
できました。目が慣れるまで少し時間が必要ですが
目をこらして探していると見えてくるでしょう。
21時の位置です。
高度45.9°、方角は南東(129.6°)、満月度95%
満月の位置は高くなり、東から南へ動いています。
夜も天気が良く、これからもきれいな満月を
見ることができそうです。